2020年11月11日水曜日

図書館にこそ、欲しい一言

先日、毎日使っている化粧品がなくなりそうになったので、行きつけのドラッグストアに向かいました。

しかし、いつもは簡単に見つかるその商品が、何度見回しても見当たりません。日を変えても、同様です。

そこで、残念だけど商品の入れ替えがあったのだろうと諦め、Amazonで調べると、ごく簡単にその商品が見つかりました。

さすがはAmazonと思い、ポチろうとしたところ、その商品の下にこんな表示が。

「この商品には新しいモデルがあります」

何気なくそこをクリックすると、なんと、いつの間にかボクが思っていたのとは容器の大きさやデザインが全く変わっており、完全に別の商品のようになっていました。

それならお店で見落としていたかと思い、みたび、先程のドラッグストアに行ってみると、今度は簡単に見つかりました。
パッケージ・デザインのリニューアルよくありますが、容器の大きさや形まで全く変わるというのは、珍しいのではないでしょうか?
ボクと同様に、このトラップにかかったヒトはいるように思います。企業側にとっても、マイナスだと思うのですが……(笑)
(普通のヒトは、テレビのCMとかで知るのかもしれませんが)

さて、この話で図書館員として気になったのは、言うまでもなく(?)、Amazonによる「この商品には新しいモデルがあります」の表示です。

今回は、パッケージの変更だったので、本で言えば、FRBR「体現形」の違いだと思います(実際には、表現形のレベルからリニューアルされているのだとは思いますが)。

Amazonでは、以前から本の検索をすると、

「その他の形式およびエディションを表示する」

という部分があり、同じ作品のKindle版文庫版(体現形の違い)があることを教えてくれますが、本だけでなく、他の商品でもこのレベルの管理をしてるんですね。
この機能によって、多くのヒトが助かるのは容易に想像できます。

で、肝心の図書館は、本に対して、それができているか?

Amazonでは、(完全ではないかもしれませんが)おそらく自動で行われているこの体現形の管理が、残念ながら、今のところ多くの図書館のOPACでは実現できていません。

せめて、司書が介在する窓口での検索では、この部分を補完しなくてはいけませんが……

とにかく、改めてAmazonの便利さに感心した次第。

まぁ、今回は、その機能のお陰で、Amazonは売上を逃した訳ですが(笑)。