「本当に歌が上手いランキング」で断トツ1位に輝いた歌手は? - ライブドアニュース
普段、全くと言っていい程テレビは見ないのだが、珍しくテレビをつけると、たまたまこの番組をやっていた。
で、自分が見始めた時点が8位の井上陽水さんだったのだが、その直後に、宇多田ヒカルさん(6位)と吉田美和さん(5位)が続き、
「おいっ、じゃあ、1位は、一体誰だよ!」
と、ひとりで憤っていた(世代的な関係で、歌がウマいと言えば、無条件にこの2人と思ってる)。
で、その後、さらにランクが上がり、正直、よく知らないヒトがいつつも、2位に久保田利伸さんがランキングされ、まぁ、そりゃそうかなぁと思っているトコロでコマーシャルになったので、その間に、1位をいろいろ考えてみた。
演歌のヒトが全く出てないが、まさか、アッコだろうか(演歌じゃない?)。
そういえば、個人的には、稲葉さんは非常にウマいと思うのだが、ちょっと、分野が違うのだろうか?
あと、一般的に歌がウマいと言われているのは、平井賢さん……?
……等と思いつつ結果を見ていると、一位は、なんと(← 失礼)、玉置浩二さん。
しかも、アムロ(安室ではない)的に言うと、
「圧倒的じゃないか……」
な結果。
そりゃ、確かに上手だとは思っていたが、まさか、専門家が聞くと、これ程までに違うとは。
まぁ、専門家は、我々一般の音楽好きとは全く別の視点で、全く別の場所を見ているだろう。
そして、なにより、たとえどんなにウマくても、それは、あくまでも手段でしかない訳である。
生業として歌を歌っているヒトは、歌が上手というよりは、もっと、聞き手に対して、心地いいとか、好き!とか思ってもらわなければならない訳である。
個人的には、決してウマい = 好かれる、ではないように思う(この問題を考える時、なぜか、いつもローリングストーンズを想起してしまう)。
さて、冒頭のひと言は、このコーナの最後で、玉置浩二さんの「フェイク」(元歌をアレンジして歌う歌唱法)がスバラしいという専門家のインタビュー映像を受け、司会の浜ちゃんが、ポロっと(YOUに対して)言っていたモノ。
この問題(?)は、自分も以前から強く思っていたので、やはり、自分だけじゃないんだと、胸を撫で下ろした次第である。
この件で、最もよく見受けられるのが、正しい(というか、本来の)譜割に対して、(なぜか)スゴく遅れて歌う「遅延型」。
番組内では、徳永英明さんの「壊れかけのレディオ」が指摘されていたが、自分は、このランキングにも入っている布施明さんが、出場辞退宣言(苦笑)前の紅白で、「シクラメンのかほり」を歌っていた際、あまりに譜割に対して歌い出しが遅すぎるため、
「あ、歌詞、忘れてはる!(しかも、ワンフレーズずつ!)」
と思ったモノである。
また、これの対として、「倍速型」もある。
番組内で松ちゃんが指摘していたのが、欧陽菲菲さんの「ラヴ・イズ・オーヴァー」。
うん、確かに、聞いたコトがある。
あと、もうひとつあるのが、「過剰型」。
例えば、松山千春さんの「長い夜」は、
テレビ等でこの曲を聞くたびに、サビの「なが~いよるを~」の「なが~い」の「〜」の部分が、文字どおり、どんどん長くなっている。
そもそも、これらの現象(フェイク)が現れるのは、番組内で浜ちゃんも言っていたが、やはり、本当に同じ曲を何回も何回も歌っていると、そりゃ、正直、飽きてくるのだろう。
確かに、それには同情するが、それでも、"職業"として歌を歌っている以上、顧客のコトを考えれるならば、やはり、常に”普通”に歌ってもらいたい。
それが、たとえば、その歌手の完全なファンしかいない「リサイタル」の場ならともかく(とはいえ、会場の様子等を映した映像で、一緒に歌っている熱狂的なファン達ですら、フェイクの罠にはまっている場面をよく見るが)、たまにしか聞かないヒトが圧倒的な場(たとえば、紅白)では、なおさらだ。
もちろん、玉置さんのスゴさのエピソードとして出たくらい、フェイクが、歌のウマさひとつの指標なのは分かる。しかし、本当に自分は歌が上手だと思っているならば、別に、ことさらそれを誇示する必要はないではないか。
中にはフェイクが過ぎ、いつのまにか、元々原曲になかったセリフを勝手に歌の前につけちゃって、作詞家先生に激ギレされ、その歌を歌えなくなっちゃったりする訳である。
ちょっと違うか。
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