2015年7月28日火曜日

両手で提供する

少し前までは、圧倒的に「「暮らしの手帖」編集長」と紹介されていましたが(実際、お辞めになった)、今や、すっかり「おしゃれ/センス評論家」(?)となった松浦弥太郎さん

その松浦さんの著作に、100の基本という本があります。

これは、文字通り、氏が個人的に守っている「100の基本(ルール)と、同じく、氏が経営されているCOW BOOKSという書店で共有されている100のルール(と、最後に、自分の100の基本を書き込むページ)で構成されているのですが、その中に、
買っていただいた商品は
両手でお渡しする。
というモノがありました。

これを読み、「あぁ、なるほど」と思ったので、それ以降、カウンタでの利用者との貸出カードのやりとりを両手でするようになったトコロ、なんか、グっと丁寧感が増したように思います(当社比)。

また、中には、こちらが両手でお渡しすると、両手で受け取ってくださる方もいます(圧倒的に、女性が多い)。

この本には、他にも、
本を宝石のように大切に扱う。
置き方、さわり方、持ち方を
ていねいに。
一日に一度、
並んでいる本を必ずさわる。
本が傷むようなこと、
本が傷むディスプレイはしない。
といった、本屋さんならではの(それゆえ、我々にも大いに応用可能な)「基本」もありますが(中には、「書き込みのある本、べたべたした本、煙草の臭いのある本は決して売らない。」という、耳の痛い項目も……)、さらに、
来店されたお客様に自分が
何を与えられるかをいつも考える。
もっとよくなるには
どうしたらよいかと
考える、工夫する、実行する。
自分ではなく、自分以外の人が
どうしたら喜んでくれるかを
いつも考える。
といった、働き方(もしかして、生き方?)全般に関する「基本」も紹介されています。

まぁ、いずれも、ヒトによっては、「え?今さら?」と思われるかもしれませんが(だから、「基本」なのかも(笑))、個人的には非常に勉強になりました。

そして、大切なのは、言うまでもなく、「自分自身の基本」を持つコトですね。

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