2016年4月14日木曜日

「司書の書誌」第19回 司書の工夫

日本の本の場合、たいてい、キレイでカッコいいジャケット(いわゆる、カバーですね)がかかっています。
で、普段はいいのですが、何か、具体的な作業の参考にするような本(例えば、レシピ本コンピュータの操作マニュアル等)の場合、ジャケットがズレたりハズれたりして、使いにくい場合がありますよね。

もちろん、ジャケット自体を外してしまえばいい訳ですが、どうも、それでは味気ない(笑)。

そこで、実際に、ウチの図書館の装備でやっている方法なのですが、ジャケットを、本自体に貼り付けてしまいましょう。
(なお、本来、資料の保存という観点からは、可逆性がない(元の状態に戻らない)点が問題ですが、ここで扱うのは、あくまでも実用的で、使いツブすという前提の本です)

まずは、こんな感じの木工用ボンドと、

NewImage

肝心の本を用意します。

NewImage
(ちなみに、今日はこれを見てカツ丼を作りました(笑))

で、最初に、表紙側のジャケットの裏側に、こんな感じで薄くボンドを塗ります。

NewImage

近くで見ると、こんな感じ

NewImage

ここでいったん、ジャケットを元の状態に閉じて、表紙(裏)に貼り付けます。
(ここで気をつけて欲しいのは、必ず、この時点で1回、本体の(本の下の部分)とジャケットの地をしっかり揃えておくこと。なぜか、それをしないと、出来上がった時に、カバーが上にズレてしまいます(理由不明))

すると、こんな感じになります。

NewImage

それができたら、後ろも同様にやります。

NewImage

今度も下がズレないように慎重に貼り付けて、完成です。

作業している時、なんかこの本、使いづらいなぁ……と思っているヒトがいたら、これで解決するかもしれません。
ぜひ、1度、お試しください(ただし、自己責任でお願いします(笑))。

0 件のコメント:

コメントを投稿