2014年12月31日水曜日

「読書ゼロ」はいけないか?

広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が~ - NHK クローズアップ現代

漸く見ました。

とりあえず、「読書ゼロ」の是非はともかく、印象に残ったのは、立花隆さんの意見の出し方の公平さ。

おそらく、番組サイドとしては、

「ネットやヤマホ → ダメ、読書 → いい、だから、今の若者(大学生) はダメ( ≒ 自分達はよい)」

という、単純で主な視聴者層にここちのよい結論に持って行きたかったのでしょうし(それが、テレビの一つの特徴なので、それ自体は特にどうも思いませんが)、とにかく「読書」で有名な立花さんを出しておけば、間違いなく、その方向に行くと思ったのかもしれませんが、立花さん自身は、

「一概には言えない」
「そうのヒトもいれば、そうじゃないヒトもいる」

という、至極あたりまえな、そして、それだけに、モヤモヤして座りの悪い意見に終始していました。

あと、痛快だったのが、

「今の若者って、1秒弱でネットの情報を判断するんですって!(まぁ、私達と違って、キモチワルイ!)」

という場面に対し、

「いやいやいや、対象がネットなだけで、我々だって、本や新聞で、同じように1秒以下で判断してるでしょ」

という場面(笑)。

まぁ、それはともかく、肝心の「読書ゼロ」についてですが、図書館に勤めていてなんですが、個人的には、やはり、いいとも悪いとも判断できません。

もちろん、自分は読書は大好きですし、間違いなく読書のお陰で幸せになったと思っているので、自分自身にとっては疑いなく読書はいいモノですが、必ずしも、それが全てのヒトにとって同じかどうかは分かりません。

というのも、友人の中には、それこそ「読書ゼロ」を公言するヒトが何人かいますが、彼らは、人間的にも尊敬できる魅力的なヒト達ですし、「アタマいいなぁ〜」と感心する場面も少なくありません。

なので、「結婚」と同様、自分は全くヒトに読書を勧めませんし、それは、自分の子ども達についてすら同じです。

ただ、自ら読書を求めてるヒトについては、別です。
そういうヒト達には、できる限り、自分の持っているモノを提供したいと思っています。

いずれにせよ、インプットの方法より、どんなに稚拙でも、アウト・プットをするコト自体が重要なのかもしれません。

たとえば、この文章のように(笑)。

【追記】(2015.01.13)
ぜひ、こちらも。

本を読むって、そんなに知的な行為なの? « WIRED.jp

0 件のコメント:

コメントを投稿