2016年1月23日土曜日

自分の範囲

よく、

「私、高所恐怖症なんですぅ〜」

というヒトが居ます。
(キャラは自由に変えてください(笑))

しかし、高いトコロが怖いというのは、別に異常でもなんでもなく、ごくごく普通の反応だと思うのです。

不安障害のひとつである「高所恐怖症」の場合は、そんな軽々しく言えるモノではなく、明らかに生活に支障を来すような状態なのだと思います。

なので、冒頭の発言をするほとんどのヒトはいわゆる高所恐怖症ではないと思うのですが、ただ、今、自分の感じている恐怖が果たして正常の範囲なのかどうかというのも、自分以外の感覚というのが体験できない以上、分からないのも事実です。
(なので、多くの症例を見ている医師が、「だいたいこのへん」と決めるのだと思います)

「自分の足で歩く」

という表現がありますが、しかし、自分以外の足で"歩く"コトはできるでしょうか?

昔、まだ、ボクが小さかった頃、父に、

「(めんどくさいから)おとうさんの代わりにトイレ行っといて」

と言われたコトがあります。

さすがにジョークだと分かりましたが(笑)、なるほど、ヒトには、代わりにやって上げられるモノと、そうでないモノがあるなと感じたのを覚えています。

重たい荷物を持ってあげるコトはできるけど、代わりにトイレに行ってあげるコトはできない。

食べさせてあげるコトはできるけど、食べてあげるコトはできない。

仕事は代わりにできるけど、その病いを代わってあげるコトはできない。

あれ?
なんのハナシでしたっけ?(笑)

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